此処は何度も非行や傷害事件窃盗、婦女暴行等を繰り返す未成年者が最後に送られる施設
《規律》の有る世界中では注意も《限度》に縛られる
子供達は《知恵》をつけ
又再び再犯を繰り返す
そんな現代だからこそ……
暗黙のルールで誰もが口にしない。
誰もが存在を口にしない。
最後の最後の「最終島」
《ルール》も《規律》も存在しない。
なぜ？
存在事態が無条件に《無》だから。
今日も一人の人間が運ばれてきた。
ーーー
ガラっ
扉をあけ椅子に腰掛けニッコリと微笑みながら口を開く
「こんにちわ☆初めまして。
私が此所の責任者を務めさして頂く千尋と申します。よろしくね。」
部屋に入り挨拶をするが其処に座る少年は不貞腐れ机に足を置き目すら合わせない。
ニッコリ笑いながら私は事務的に話を進める
「こんにちわ、初めまして☆」
先程と代わり映えも無く同じ体制のままそっぽをむく少年。
ニコニコ笑顔で歩みより思いっきり平手打ちを喰らわす
「こんにちわ、初めまして」
突然の平手打ちにビックリしたのか体勢が悪くなりながら目をパチクリさせ現状を理解しようとしている少年
私は椅子から落ちそうな彼の髪をむしりあげたち上がらせながら頬に平手打ちを入れる
「こんにちわ、初めまして☆」
ビックリしたような表情をするその少年に噛み砕き言い放す
「挨拶位、幼稚園児でも出来るわよ？
挨拶もまともに出来ないのかしら？
貴方、もしかして今のがカッコイイとでも思ってる？
ゆとり教育の成れの果てね☆
大丈夫☆
私がキチンと教育してあげるから☆」
ニコリと笑っているがその目に優しさ笑顔の欠片も無い
少年は慌てて大声を出そうとするが、
髪を鷲掴みにされ壁にぶつけられる？
首を締められ声すらも出ない。
【恐怖】
それしか頭に浮かばない
青白く震えている僕にその女性は呟く。
機械的で単調で恐ろしく感情の無い声色で
「貴方には人権なんてないのよ？
人権は【人間】だから主張できるの。
貴方のような社会のゴミにそんなものは必要無いの。
学習するから【人間】学習をしない生き物は【人間】なんかじゃないの。
ルールのある世界でルールを守れないなら【不純物】生ゴミよ？
生ゴミに権利は必要無い。
貴方はブタ肉の意見に耳を貸す？
此処ではオマエが生ゴミでブタ肉だから。
それをきちんと頭にだけいれていてね。」
そう言うと少年の股間をに膝ゲリを思いっきり入れる。
床をのたうち回る少年に彼女は囁く
「単なる肉塊が床を這いずり周り汚さないで？」
頭を踏みつけられ顔を蹴りあげられる
「芋虫みたいに這いずりまわって…汚い体液を溢してすみませんは？」
髪を鷲掴みにされ問い詰められる
痛さと気持ち悪さで嗚咽しながら謝罪をすると聞こえないとビンタをされる。
「聞こえないよ？さっきまでの勢いは？」
口をつねりあげられ耳元で囁かれる。
「まともに謝罪、挨拶すら出来ない口ならいらないね？
縫い付けてしまおうか？」
鞄から覗く裁縫箱にハサミ
常人をきした彼女の狂気にひたすら大声で謝る少年
「謝りかたの行儀もしらないの？」
頭を踏みつけられ土下座をさせられる
「やればできるじゃない手を煩わせないでね。
ちょうど漸く、三歳児程度かしら？」
鼻で笑いながらグリグリと頭を床に擦りつけるように踏みつける彼女。
「生ゴミに脳があるなんて思わないから体に忘れないように刻んでおきましょう。」
羽交い締めにされ体に挨拶をする。大きな声できちんと返事。
淡々と体に書き込むように突かれる。
血が滲み手は痛みで痺れだす
悲鳴をあげれば迷惑だと平手打ちをされ首を締められる……
喉を潰され声すらも出なくなる
「床を汚さない、騒音をたてないで下さる？
迷惑だから。存在すら迷惑なのにまだ迷惑をかけるの？
あつかましいね。」
「これ以上被害が出ないようにしましょうね？」
そう言うとグルグルに布団で巻き付けられ、
声が出ない、暴れられないようにされる。
「芋虫みたいに床を這いずる貴方にピッタリよ？
芋虫さんみで少しは見れるわね☆」
そう言うと布団の上から蹴られ棒で殴られる
「人様に迷惑をかけて迷惑だと思わない貴方にはぴったりね☆」
息苦しさと痛みで朦朧とする中あの人の声が聞こえる……
もっと…もっと……
早く反省していたら……
朦朧としうすれゆく記憶の中で幾らくやんでも後の祭り…
まだ送られ一日目
いつまでこんな日々が続くのか……
